アイシン産業株式会社

仕事インタビュー

機械加工の第一工程を担当。アイシン産業・製造部加工課の仕事とは|社員インタビュー


皆さんこんにちは。「『粉』を操る技術でお役に立ちたい」という気持ちから1972年に創業し、粉に関わるすべてのお客様のために、最適な粉粒体ハンドリング機器・装置・設備を提供しているアイシン産業株式会社の広報担当です。


現在、アイシン産業では一緒に働く仲間を募集しています!


そこで今回は、実際に働いている社員にインタビューを実施。どういった業務を担当しているのか、チーム内の雰囲気やどんな方が向いているのかなどについて話してもらいました。



■金属加工の資格を生かせるところに、とアイシン産業へ


─早速ですが、自己紹介をお願いします。

製造部加工課で、汎用旋盤を担当しています。いわゆる“金属加工”を行っています。今年で入社8年目になります。


─アイシン産業へ入社する以前も製造業に携わっていたのでしょうか?

前職も同じ製造業でしたが、機械のメンテナンスをする課にいたので、オイルを交換したり、壊れてしまったものを直したりといった仕事を担当していました。


─金属加工に関して、本格的に担当するのはアイシン産業が初めてですか?


仕事としては初めてでしたが、専門学校で学んでいました。学生時代に金属加工の資格を取っていたので、それを生かせる仕事に就きたいなと思い、転職することにしました。


─数ある製造業の中で、アイシン産業を選んだ決め手は何だったのでしょう?


現在の機械はコンピュータで自動で行う機械が多いのですが、アイシン産業では、昔ながらの機械を使って人の手を用いながら作業しています。

もちろんコンピュータを使う機械も社内にありますが、メインは人の手を使う機械だと説明を受け、他の会社ではなかなか出来ないことだと感じたのでここに決めました。

■基本的に、製造工程の中のトップバッターを担当

─具体的にはどういった業務を担当しているのでしょうか?


基本的には機械加工という工程の一番最初のポジションを担当しています。設計部が図面を書いてその中で材料を決め、製造管理課が発注した材料が私たちの元に届くので、それを削って次の工程に渡しています。


例えば、ねじも最初はただの棒なんです。そこから金属加工によってねじ山が作られていくのですが、そういった金属の塊など最初の段階から手を加えるのが私の役割です。


料理で例えると、材料が魚で、私たちがそれを3枚におろす人。味付けはまた別の人に任せるといったイメージです。

─1日の業務の中では、最初の段階の加工を行っていることがメイン業務ですか?


そうですね。基本的にはその工程を担当している時間が一番多いです。


それ以外だと、修理や、上手く組み上がらなかった場合の調整のための削りや直しを行っています。数値としては正しくても、どうしてもやりにくさが発生することがあるので、設計の範囲内で調整するという仕事がたまに発生しています。


─金属加工の仕事がしたいと入社されたとのことですが、実際に入社してみて、イメージと異なることはありましたか?


イメージよりも難しかったです。こういった機械を使いたいと思い入社しましたが、学生の頃に学んでいたのと、仕事として金属加工を行うのとではまた違った難しさがありますね。


基本的に専門学校時代に使っていた機械も現場に置かれている機械も同じですが、スマートフォンでもiPhoneとAndroidで使い心地や機能に多少の差があるように、機械もメーカーによって細かな違いがあるんです。


また、学生時代は国試のために決まったものを作る練習はしていましたが、仕事となると一つひとつ似ているけれど少しずつ違うものなので、なかなか難しいです。

■重要なのは、何と言っても「品物の出来」

─仕事をする上で大切にしていることはありますか?


一番大事なのはやはり品物の出来です。0.01mmなどそういった精度で加工する仕事なので、そこをしっかりと実現できるように意識しています。もちろん出荷まで問題なく進むことが第一ですが、個人的には図面通りに作れると、自分の仕事として「品質通りに出来た」と感じます。


─どんなところで金属加工の大変さを感じますか?


一番神経を使うのは、替えがないものや傷つけてはいけないものを扱う時です。お客様から修理依頼が来ることがありますが、その場合、新しく部品を作ることもあれば、元々ある部品をそのまま使うこともあり、「この部品は1個しかないから傷つけたらおしまい」という状況の時はヒヤッとします。


あとは、「今日出荷したい」「今使いたい」などといった急な依頼も大変です。大変で細かい作業は、本当はじっくり時間をかけたいのですが、急ぎであれば加工も急ピッチで進めなくてはいけないので、いつも以上に神経を使いますね。


─金属加工の魅力はどんなところでしょう?


削るものによって硬さが違ったり、形状によって削りにくかったりということがあり、そういった難易度の高いものを図面通りに作れた時は達成感があります。あとは、ただの四角や丸い金属の塊から「自分でこの形にした」という物作りの部分は、楽しいところであり魅力だと思います。

■一人で完結ではなく他チームとの連携も大切な仕事

─金属加工チームはどういった人数編成ですか?


現在、製造部の加工課に所属していますが、加工課の中でも機械係と溶接係に分かれています。同じ機械係は7名、同じ種類の機械を使っているのが私を含めて4名です。機械の種類は同じですが、大きさがそれぞれ違うので、作るものの大きさによって振り分けられています。


─チーム内はどういった雰囲気でしょう?


年齢が近い方も結構いるので、趣味の話など他愛もない雑談をしています。性格的にはバラバラなので、一概に「こういう人ばかりです」とは言えないですが、職人気質な人が多いかと思います。


─チームワーク良く仕事できたと感じた瞬間はありましたか?


加工課ではなく全体の話になりますが、納期が短い案件の際に、材料が届いたらすぐに取り掛かり、次の作業の人にテンポ良く繋げて無事に出荷までたどり着けた時はチームワークを感じましたね。


─他チームの方との連携も多いんですね。


そうですね。自分だけで仕事が完結することの方が少ないです。最初に加工して次に渡すこともあれば、組み立てから戻ってきて加工し直すこともあるので、他チームとの連携はとても大事だと感じています。


組むのが大変なものもあるので、時間がかかりそうな場合はちょっと早めに加工を終わらせてあげようなど、その先を考えて業務に取り組むことも多いです。

■他の機械も使いこなせるようになることが目標

─この先の、個人的な目標はありますか?


今使っている機械だけではなく、他の機械も使いこなせるようになりたいです。操作が違いますし、出来ることも機械によって異なるので、それを徐々に増やしていきたいです。


あとは、1台である程度何でもできる最新式の機械が2023年に会社に導入されたのですが、それも使いこなせるようになりたいと密かに思っています。今は上司が扱っている状態なのですが、ゆくゆくは自分ひとりでも使えるようになりたいです。


─どんな方が、製造部加工課で活躍できると思いますか?


金属加工に関しては、結果が数値で出るので「大体」では出来ない業務です。しっかりと図面通りの数値を作らなければいけないので、細かい作業が好きな人が向いていると思います。