
社会を支える“技術の心臓”。アイシン産業の営業責任者が語るロータリーバルブの奥深き世界
皆さんこんにちは。「『粉』を操る技術でお役に立ちたい」という気持ちから1972年に創業し、粉に関わるすべてのお客様のために、最適な粉粒体ハンドリング機器・装置・設備を提供しているアイシン産業株式会社の広報担当です。
現在、アイシン産業では一緒に働く仲間を募集しています!
そこで今回は、私たちの生活に欠かせない製品を陰で支える重要な機器「ロータリーバルブ」をテーマに、営業の第一線で活躍する社員にインタビューを実施しました。
お話を伺ったのは、東日本営業部の部長であり、製造と営業の両方を熟知する佐々勝彦さん。ロータリーバルブの役割から、アイシン産業で働く魅力まで、深く掘り下げていきます。
■営業部を率い、日本の“ものづくり”を支える営業部長の仕事

─自己紹介をお願いします!
東日本営業部長の佐々勝彦です。25歳でアイシン産業に入社して以来、製造部に所属し、製造管理の業務に携わってきました。現在は東日本営業部のトップとして、組織全体の管理を担っています。
入社してから最初の10年ほどは製造管理を担当していました。その後、営業部に配属されて現在に至ります。
──ロータリーバルブについて、どのように関わってきたのでしょうか?
製造現場では実際にロータリーバルブの製作に携わっていましたから、内部構造から原料特性に応じた仕様の違いまで、製品のことは隅々まで理解しています。
現在は、営業部長としてお客様の課題をヒアリングし、最適なロータリーバルブを提案する立場です。製造現場の経験があるからこそ、お客様の要望に対して実現可能な提案ができますし、時には標準品では対応できない特殊なカスタマイズのご相談にも対応できています。
■“粉”を自在に操る、縁の下の力持ち「ロータリーバルブ」

――まず初めに、多くの方が「ロータリーバルブって何だろう?」と思っているはずです。その役割について教えていただけますか?
簡単に言うと、ロータリーバルブは粉や粒といった「粉粒体」を、一定量ずつ供給したり排出したりするための機械です。内部に羽根車(ローター)があり、それが回転することで、上から落ちてきた原料を少しずつ下に送り出す仕組みになっています。
もしこのバルブがないと、タンクなどに入った原料が一気に流れ出てしまいます。そうならないように、回転する弁の役割を果たし、原料をせき止めてゆっくりと、決まった量だけを送り出す。まさに粉体設備の「心臓のような弁」と言える、非常に大事な機械なんです。

――私たちの生活にはどのように関わっているのでしょうか?
一般の方が直接目にすることはほとんどない機械ですね。ですが、実は身近な製品の製造工場で広く使われています。例えば、小麦粉や砂糖などの食品工場、医薬品、スマートフォンの部品にも使われる二次電池の原料工場など、粉粒体を扱う工場であれば、使われていないところはないと言っても過言ではないと思います。
私たちのロータリーバルブは、皆さんが知らないところで、日本のものづくりや皆さんの生活を支えているんです。
■お客様の“困った”を解決する、柔軟な対応力

――様々な工場で使われているのですね。その中で、アイシン産業のロータリーバルブならではの強みはどんな点でしょうか?
私たちの製品は、高精度で安定した供給ができることや、頑丈で長持ちすることには定評があります。また、お客様の用途に合わせて50mmから750mmまで幅広いサイズを取り揃えているのも特徴です。
ですが、一番の強みは、お客様の要望に合わせた柔軟なカスタム対応ができる点だと思います。
――カスタム対応、ですか。
例えば、「海外製の古い設備で、もう製造メーカーがなくなってしまった」というご相談が結構あるんです。そういう時、私たちは現地にうかがって寸法を測り、その場所にぴったり収まる代替品を一から設計・製作します。
決まった形のものしか作らないのではなく、「お客様のために何ができるか」を考え、柔軟に形にしていく。この“型にはまらない”姿勢が、長年お客様に喜ばれてきた理由ではないかと感じています。
■必要なのは探求心。未経験からプロへ育つ環境
――そうした特殊なものづくりには、専門的な知識や技術が必要なのでは?という不安を持つ求職者の方もいるかと思います。
心配いりません。入社前に特別な知識やスキルは全く必要ないですよ。私自身もそうでしたが、入社してから学ぶことばかりです。
例えば、扱う原料が硬い樹脂なのか、くっつきやすい粉なのかによって、羽根車の形や部品の隙間を微妙に変える必要があります。こうした知識は、実際に製品に触れ、お客様の課題に向き合う中で自然と身についていきます。初心者の方でも、入社してから十分に活躍できますよ。

――未経験でも安心して学べる研修制度があるのでしょうか?
まず入社後の約2週間で座学研修を行い、会社のことから製品の基礎までを学びます。その後、約1ヶ月半は製造工場に入り、材料が製品へと組み上がっていくまでの一連の流れを、現物を見ながら体験してもらいます。営業職の場合でも、すぐに外に出ることはありません。
工場研修の後は1年から1年半ほど、社内で図面の見方や見積もりの作り方などを学び、しっかり土台を固めてからお客様の担当になります。机上の知識だけでなく、現場での経験を積むことで、お客様への提案にも深みが出るんです。
■全社員が主役。若手のアイデアが会社の未来をつくる
――佐々さんが感じる、アイシン産業で働く一番の魅力は何ですか?
やはり、全社員が主役になれる会社だということですね。お客様の課題に対して「どうすれば解決できるか」を考え、自分のアイデアを形にすることが求められます。
社内には、部署の垣根を越えた「ワーキンググループ」というチームがたくさんあります。例えば「魅力ある職場づくりワーキンググループ」では、どうすればもっと働きやすい会社になるかを皆で話し合います。例えば、次の10月にはこのグループの提案で、社員のコミニケーションを図るべく金曜の仕事終わりにプロのバーテンダーを会社に呼んで「出張バー」を開催する予定です。
――面白そうな取り組みですね!
社長が、こうした社員発のアイデアを喜んでくれる人なんです。だから若手社員でも臆することなく意見を言えますし、それが実際に採用されることも多い。自分の意見で会社を動かせる、変えていける。これは大きなやりがいだと思いますね。
――最後に、この記事を読んでいる求職者の皆さんへメッセージをお願いします。
私たちのロータリーバルブは、目に見えないところで社会の安全や快適さ、持続可能性を支えています。ただ機械を作るだけでなく、その先にある社会貢献に携わることができる仕事です。
「機械を通して社会を良くしたい」「自分のアイデアを形にしてみたい」。そんな熱い想いを持っている方にとって、アイシン産業は理想的な舞台だと思います。私たちと一緒に、日本の、そして世界の“ものづくり”を支えていきませんか?
ご応募をお待ちしています。

――本日は貴重なお話をありがとうございました!