気体・液体・固体を物質の三態と言います。固体を細かく砕いて粉や粒にしたものの総称を粉粒体と呼びます。多くの固体は粉粒体の状態で扱われます。小麦粉、粉末洗剤、顆粒薬、セメントもすべて粉粒体の仲間です。粒子の大きさ、形状、硬さなど、同じ物質名で呼ばれる粉粒体にもいろいろな違いがあります。

食品工場や薬品工場、化学工場、お客様の製造現場ではいろいろな粉粒体を溜めたり、運んだり、計量したり、混ぜたりする工程があります。各工程には専用の機械や設備が並びます。私たちは自動化・省力化・環境改善のために最適な粉粒体ハンドリング装置・設備を製造業のお客様に提供します。

あらゆる製品の生産工程では粉粒体の原料が使われます。プラスチック製品を作る工場では樹脂の粉や着色顔料の粉が、お菓子を作る工場では小麦粉や砂糖・チョコレートパウダーが、リチウムイオン電池の製造においてはリチウム化合物やカーボンなどの粉が使われます。生産活動が行われる場所には必ず粉粒体が存在します。有名な大手企業も私たちのお客様、世界中すべてが私たちの市場です。

流れやすいか流れにくいか？硬いか軟らかいか？付着しやすいか？吸湿しやすいか？粒子の形状・大きさは？熱に弱いか？毒性はあるか？爆発性はあるか？等々対象となる粉粒体の性状を把握することから設計が始まります。時には実際にテストで検証します。そして永年の経験と照らしながら装置・設備の設計を進めます。一つひとつの実績がさらに新たなノウハウとして蓄積されます。中小企業だからこそできるカスタマイズ設計です。

ステンレスや鉄でできた鋳物素材を部品図に従い機械で切削加工する。金属の板を切断する、折り曲げる、溶接する。仕上がった部品を組立図に従って塗装する、組み立てる。モーターや電装品を取り付ける。寸法を測る、運転状態を検査する。梱包してトラックに積み込みお客様にお届けする。製品一つひとつがすべて異なる仕様です。協力会社と社内の連携で年間2000台を超える粉粒体を操る製品を送り出します。