皆さんこんにちは。「『粉』を操る技術でお役に立ちたい」という気持ちから1972年に創業し、粉に関わるすべてのお客様のために、最適な粉粒体ハンドリング機器・装置・設備を提供しているアイシン産業株式会社の広報担当です。
現在、アイシン産業では一緒に働く仲間を募集しています!
「中小企業で、自分のキャリアはどこまで伸ばせるのだろう」「中途入社でも、上のポジションを目指せるのだろうか」。転職を考えるとき、こうした疑問を抱く方は少なくないはずです。今回は、2025年10月にキャリア採用で入社し、現在は技術本部長を務める松田浩太さんにインタビュー。「粉のスペシャリスト」という専門性の奥深さと、アイシン産業で上を目指す働き方について語ってもらいました。
■「粉」との縁と、恩師とのつながりに導かれてアイシン産業へ

─ まずは、これまでのご経歴と、現在の技術本部でのお立場を教えてください。
現在52歳で、アイシン産業は4社目の勤務先です。社会人としてのスタートは、粉粒体の空気輸送システムを手がける機械メーカーでした。ここでエンジニアとして13年ほど装置やシステムに携わったのち、海外向けの提案・受注の仕事も経験しました。その後は外資系のエンジニアリング企業に11年間在籍し、プロジェクトマネージャーやサービス部門の責任者、そして取締役も経験しています。その後、製造の現場を知りたいという思いから別のメーカーで製造・生産管理に携わったのち、2025年10月にアイシン産業に入社しました。
─ さまざまな業界を経験されていますが、「粉」との縁は最初からあったのですね。
そうですね。一番はじめの会社で粉体の仕事に就いていたので、その後もどこかで粉粒体や機械のプロセスに関わり続けてきました。会社の規模や立場は変わっても、「粉」というテーマがずっと自分のキャリアの軸にあったと感じています。
アイシン産業を選んだ理由のひとつは、現在の村上社長の存在です。私が最初の会社に新入社員として入ったとき、村上は部長を務めていて、私にとってのお手本であり、師匠のような存在でした。村上が先に退職したあとも近況を報告し合う関係が続いていて、そのつながりの延長線上で今回ご縁をいただきました。
─ 技術本部長というポジションでオファーを受けた経緯を教えてください。
アイシン産業では前任の本部長が顧問に移られた後、しばらくの期間、本部長が不在の時期がありました。「技術部門をより強くする」ために、私にお声がけをいただいたと理解しています。
当社は装置のエンジニアリングだけでなく、物を作るメーカーが土台にあるため、正直なところ「技術チームと深い話ができるだろうか?」という不安があったのも事実です。それでも「仕事は楽しむのが一番」という思いから、思い切ってやってみようと考えました。
実際に入ってみると、メンバーは私のバックグラウンドを理解してくれているので、細かな実務を逐一問われることはありません。むしろ本部長としての役割は、実務のスペシャリストというより、方向を示すことだと考えています。皆それぞれに案を持っているので、それをテーブルに乗せてもらい、皆で議論して方向性を決めていく。その進め方が私には合っていると思います。
■同じ名前の粉でも「見せる顔」が全く違う。粉のスペシャリストの奥深さ

─ 「粉のスペシャリスト」とは、具体的にどのような専門性なのでしょうか。
私たちの身のまわりにある製品の多くは、その製造過程で原料として粉が関わっています。気体や液体は比較的数式に乗せやすく、実験室レベルの生産技術をプラント規模へ拡大しやすい。ところが粉だけは、数式はあってもなかなかその通りにはいかないんです。
たとえば、ひとくちに塩といっても、岩塩もあれば、細かい塩も、粗塩もあります。小麦粉や片栗粉、砂糖も同じです。扱う種類が非常に多いうえに、同じ名前の粉でも、粒の大きさや水分量、重さ、形状が違えば挙動がまったく変わってしまう。文献に書かれている数式や挙動が、そのまま100%当てはまるとは限りません。
お客様にとって大切なのは、工場をトラブルなく動かし、生産を安定させることです。ただ、
粉のハンドリングは想像以上に難しく、「本当に問題なく動くのか」と導入をためらわれるお客様も多いんです。そこで粉の世界では、多くのケースでテストを行います。当社にはテストの設備が整ったR&Dセンターがあり、実際に装置を設置して、お客様の粉をお借りして実証試験を行う。その結果を見て「アイシンに任せれば大丈夫だ」とご判断いただけるわけです。同じ名前の粉でも見せる顔が全く違う。そこが難しく、そして面白いところです。
─ その専門性は、どのように身につけていくものなのですか。
基礎的な知識は書籍やインターネットでも得られますが、「おそらくここが正解だろう」という感覚に到達するには、自分の経験則や周囲のアドバイスが欠かせません。とくにトラブルがあったときこそ、学ぶことが多いと感じます。粉の知識はもちろん、お客様とのコミュニケーションの取り方まで、うまくいかなかった経験から得られるものは大きい。だからこそメンバーには、苦労したときにいつでも相談できるよう門戸を開けています。
私がいつもメンバーに伝えているのは、「終わらない仕事はない」という言葉です。当事者はプレッシャーで気持ちが沈みがちですが、仕事は必ず終わる。そう考えれば、目の前の困難にも前向きに向き合えるはずです。
■枠にとらわれず挑戦できるのがアイシン産業の強み

─ 向上心のある人にとって、アイシン産業はどのような会社でしょうか。
組織としての枠はあまりありません。「これをやりたい」という思いに対して、挑戦できるチャンスが十分にあります。自分がやりたいと思ったことに対して、会社が「お前の役割ではない」と止めることはなく、「やってみよう」と後押ししてくれる。そこがこの会社の良いところです。
自分から声を上げられる人はもちろん、まだ声に出しきれていないけれど良いものを持っている人には、周囲から声をかけることもあります。私自身、本部長として、自部門だけでなく製造や営業といった他部門の方々とも積極的に声をかけ合い、お互いを知ることを心がけています。
─ 逆に、ここをこうすればさらに良くなる、という伸びしろはありますか。
外の情報に触れる機会をもっと増やしていきたいと考えています。粉体を扱う産業の市場は世界的に成長を続けているといわれており、会社もそこに追従していくためには、良いところは残しつつ、効率を上げたり、新たな商品づくりへシフトしたりしていく必要があります。当社は中国・インド・タイにも拠点があるので、日本の技術を磨きつつ、グローバルで知識やスキルを共有し標準化を進めていく。そのために欠かせないのが、メンバー一人ひとりのマインドの変化だと考えています。
■目指すは「世界一」、そしてその先へ

─ 技術本部長として、これからどんなチームをつくっていきたいですか。
良いものは残し、変えるべきものは変えていく。そして組織の垣根を越えていくことです。技術の仕事は受け身になりがちですが、そうではなく、もっと外に出て、お客様に近いところで、お客様が求めているものを自分から取りに行く。リアクティブな組織ではなく、プロアクティブな組織にしていきたい。それをアイシングローバルとして広げ、お客様の悩みを解決できる商品やプロセスを生み出し、社会に貢献できるチームにしていきたいですね。
─ ご自身は、5年後・10年後にどんなキャリアを描いていますか。
当社の経営ビジョンには「世界のニッチトップ企業になる」という目標があります。少し夢のある話をすると、月にも粉はあるんですよね。実現できるかはわかりませんが、私の将来の夢は、アイシン産業の機械が月に行くことです。「お父さんの機械が月にあるんだぞ」と言えたら、メンバーのモチベーションも上がりますよね。まずは世界一を取り、その先に宇宙を見据える。夢は大きく持っていたいです。
─ 最後に、上昇志向を持つ転職検討者の方へメッセージをお願いします。
キャリアアップしたい理由は、給与でも職責でも何でもいいと思います。大切なのは、やる気とモチベーションです。技術本部の仕事だからといって、機械工学や化学工学を専攻していなければならない、ということは全くありません。やる気を持って、いろいろなことを吸収しながら頑張っていける。そんな方に、ぜひ入ってきてほしいと思います。
人数が多くないからこそ、フットワークも軽く、意思決定も早い。やりたいことができる環境があります。私のように、しっかりフォローアップするメンバーもいますので、少しでも気になった方は、ぜひ気軽にご応募いただければと思います。

─ 本日は貴重なお話をありがとうございました!